クソデカボイス女と、合唱コンクール
私、おそらく小中では誰にも負けたことのないクソデカボイスを持っています。
とは言いますが、別に誇れることではありません。
そんな私の合唱コンクールの思い出を書こう、って気分になりました。
※特に音楽の知識はないので適当に書いてます。
私の好きな合唱曲
歌ったことのある曲の中で特に好きなのは、
「世界がひとつになるまで」。忍たまのエンディングだった曲ですね。やさしい、やさしい声で歌う1番と、グッとスケールが広がる2番Bメロ、”なぜみんな この地球に 生まれてきたのだろう”。
からの2番サビ”思い出のまぶしさに負けない とても素敵な夢がある”という歌詞は、今になって心にしみる、一番好きな歌詞です。
それから、「この星に生まれて」。2分の1成人式のときに歌いました。NHKの「生き物地球紀行」のエンディング曲らしいですね。確かに、”川は~緩やかに~時を~~旅する~~~(ふーーーーうーーーーーうーーーーーーうーーーーーーー←ハモリ)”のところの、ハモるのももちろん楽しいんですがなんかこう、大気の循環を感じさせるような神秘的な感じがですね、とても好きなんです。あと”何かを探して この星に生まれた”ってフレーズが、ハモリのメロディーもあってすごく、たったいま人間的に自立したんだ、というような力強く芯のある印象を受けるんです。
今思ったんですが、この2曲は私が小学生の時に知った曲なのですが、好きな歌詞から、当時私は”自分の人間としての存在意義”みたいなものに疑問を持ってたのかしら?とか思いますね。
サビ前のクレッシェンドがドタイプなので、YouTubeでCBCさんが公式・許可アリで投稿してる名古屋市立蓬来中学校さんの「この星に生まれて」ぜひ聴いてみてください。こんなとこで布教していいか分かんなくて怖いので、リンクはちょっとすみません。
クソデカボイスは目立つの
合唱をすれば、「君の声はめちゃくちゃ聞こえるね」と言われてきました。
確かに。
歌ってないときも、中学の部活はベンチを温めし者だったのですが、おそらくチーム内で一番騒いでました(応援)。ちなみに高校の演劇部で、「中学時代はベンチあっためてました」の流れから「ベンチを沸かせてました」と言ったら若干ウケました。なんて優しい部活なのでしょう。演劇部ではクソデカボイスを遺憾なく発揮しています。
中1までは何も疑うことなく、「私の声が目立って聞こえる」というのは褒め言葉だと思っていたので、楽しく歌っていました。
中2の合唱コン時は、クラスの陰キャ陽キャの分かれ方がさながらモーセの出エジプトでして、全体の前ではあまりキャラを出せないでいました(言わずもがな、陰キャ側ですから)。加えて「あんま大きな声出したら、団結的な意味で良く思われないんじゃないか…」とか思いまして。申し訳ないんですがそれほど力を入れて歌いませんでした。
「感情を入れつつ声は抑えて歌えないのかヘタクソ」とか今、私も思いました。けど、言い訳させてくださいよ。サビの合唱の指導になると、先生みんな「もっと大きく!!!そこ小さいよ!!!!うおおおおおおおお!!!」とかおっしゃるじゃないですか。
私は指揮の側に立ったことがないので、その指導が間違ってるか正しいかとかは、分かんないんですが。
そんでテンションがブチ上がっちゃうんですよ。
もし「感情を入れつつ声を抑えて」歌わなければならないなら、
先生の「うおおおおおおおお!!!」って感情に一緒に「うおおおおおおおお!!!」ってしつつ、
「もっと大きく!!!」という指導は無視して、逆に声を小さめにして歌うことを意識しなければならないんです。
なのですが、私の声が大きいのかどうか自分ではそこまで意識できないものですから、先生の言う「もっと大きく!!!」を勝手に無視していいものか分かりません。
それに、感情を出したいのに、それと逆にかなり理性的に声量を抑えることになります。頑張ればできるのかもしれませんが難しいですし、単純に、楽しくないです。単純すぎますね。それにそんな難しいことをやったとして、それが正しいのかどうかもわかりませんし。
だから、結局、「感情を出す」を諦めるしかなかったのが中2で、
それから自分の楽しさに全振りしてしまったのが中3です。
相変わらず陰キャだったけど、中3のクラスすごく好きだったんです。全員対2人のコーラスのパートも任せていただいて。「あなたへ~旅立ちに寄せるメッセージ~」という曲で、とても神々しく、共感性が高く、盛り上がりがすごくて、歌うのが本当に楽しい曲だったんです…。だったんです…。
最後にサビのメロディーが4回も繰り返されるんです。転調あります。最高です。そりゃあ先生もクラスのみんなも「うおおおおおおおお!!!」ってなるじゃないですか、楽しいから私も「うおおおおおおおお!!!」ってなるじゃないですか。ガチで全開でいくじゃないですか。声量のこと考慮ゼロでした。
さて、うちのクラスは金賞を狙っていました。ソプラノのパートリーダーとして私も、絶対に獲れると思っていました。結果はそうではありませんでした。しかも銀賞でさえなく、銅賞でした。どうしよう。言うてる場合か。
未だに思い出しては、「ああ、私のせいだったんだよな」って思うんですよね。
一番上手い気でいました。別に特別に歌の習い事とかしてるわけではなかったですが。伴奏の子と指揮の子には負けるかもしれませんが、「合唱コンの歌」にかけては一番努力していたつもりもあります。受験生なのに毎日朝と夜、布団の中で何回も歌って、録音して直して、自信の裏付けになる努力をしていたつもりです。ちなみに入試には落ちました。
一瞬不安になったので、先生や指揮者に、「私はこのままで良いんですか」的なことを訊いたことがあります。何言ってるのあなたはとても良いわよと、君の声がないとやっぱり勢いが足りないと思うと言ってくれて、そのまま行きました。
そこは、建前なんか言わなくてもよかったのにな。いや、どっちなんだろう。本音だったのかもしれないけど、もしそうならすごく嬉しいけど。
でもまあ事実として、それはそれは楽しい合唱コンクールでした。
そういうわけがあって、私が一番楽しく歌うことができるのは学年曲です。
300人近くで歌った「3月9日」のあと言われたのは、「やっぱり君の声はよく聞こえるね」
という言葉でした。
もうでかいのはいいから、上手くなりたい。高校生のうちは時間なさそうですが、いつかちゃんとした練習をしたいです。
おしまい