喉乾いてカラッカラの人がみずみずしい画像を調べて所感を述べる
今のステータス。喉乾いた気分になりたい人だけ閲覧ください
今日は学校に500mlのお茶を持って行った。3限目は体育の授業で、汗をかいた・疲れたというよりも体温が上がった感覚がした。その感覚は寒いはずの冬にお風呂からあがった時、30分くらい寒さへの無敵時間を得る代わりに、暖房で暖まった部屋で息が詰まるような蒸し暑さを感じる時と似ていた。そういう時、私はすごく可愛い感じのものへの耐性を顕著に失う。真っピンクの部屋を想像することは呼吸を阻害する。よって、人は無敵になるとピンクの部屋に入れない。サンリオピューロランドの平和はこうして保たれているのではないか。
6時間目の休み時間に、ついにお茶を飲みつくしてしまった。内側にまだ水滴がついているだろうから、ちょっと勢いよく息を吸ってみたものの虚しく空洞音がひゅ、となっただけであった。肺活量が足りなかったのだった。スイミングを小学一年生でやめてしまったからだ。水が嫌というほど口に入ってきたころのことを思うなんて、とんだ皮肉だと感じた。
そして今、あろうことか7限目まであった授業を乗り切り、諸事情により6時まで学校に居てから家へ帰ったところだ。冷蔵庫を目の前にして、あえて涼しいリビングをあとにし、パソコンに向かっている。水分を最後に口に入れてから記事を書き終わった現在で、6時間は経っている。口内が今流行りの珪藻土のようだ。そしてこれから、フリー画像の素材のサイトで水分を含んだ感じの画像を検索し、ひとつひとつに今の感想を言っていこうと思う。
利用させていただくフリー画像サイトさんは、
https://pixabay.com さんです。ありがとうございました。
それでは画像を見ていきます
1枚目。検索ワード「水」。なんだこれは。30年後くらいの公園の水飲み場か。円盤状のアレが回りながら水を与えてくれるのだ。口をつけるところが水だから汚くないんだ。そしてこの背景、この景色は、絶対に冷たい水のそれだ。波紋がオアシスの蜃気楼のように見える。
沈めてほしいとは言わないから、一瞬ペロペロさせてほしい。今から仰向けになるから、上から水をかけてこういう光景を見せてほしい。間違えて水中で息を吸って鼻をツーンとさせたい。
飛び込みたい。ポイントは明らかに寒そうだということだ。私はこの記事を書くため、お茶はおろかエアコンの入った部屋に行くことや制服を脱ぐことも我慢している。乾いた上に暑いのだ。ただ、このご時世だからというわけでもないが、手は洗ったしうがいもしたことを許してほしい。冷たい水面に肌をぴしゃりと叩かれ、淡い痛みを感じたい。ふるえながら水から出てきたい。凍った髪の毛を負ってぽりぽりと溶かしながら食べたい。
検索ワードを「みずみずしい」とした4枚目。きっと収穫したてのトマトで、今おばあちゃんが木桶に湧き水を流しながらきゅうりやナスと一緒に泥を落としたのだ。そんなはずはないんだけど、水滴はきっと少しトマトの味がするんだ。耐えられずかぶりつけば皮は前歯に若干抵抗しながらついに破れ、弾力のある果肉を抜ければ甘味のある水分が弾ける。充分に噛まないまま食道を冷たいトマトが滑り降りる。美味しい。
率直な願望を述べると、根本のほうから咥えてぢゅーと音を立てて吸いながら上まで上がって来たい。苦くてもいいし砂の粒が少しついていても気にならない。水滴をすぽんすぽんと一滴ずつ味わって吸い込みたい。全部吸いきってしまったら、最初のほうに吸った茎に戻ってきて、多分吸ってぬるくなった分がいくらか冷たくなっていると思うから、ちぎって茎中の水分を噛みしめながら惜しみたい。
「今日、楽しかったね。」
「そうだね。私もう足パンパン。いっぱい歩いたね」
「うん。明日も楽しみだね。」
「こんにちは」
「こんな幸せな時間がもう二分の一も終わってしまったなんて。」
「そんなこと考えないで、まだ美味しい夕飯が待ってる」
「乾杯済ませてもらっていいですか。」
「え……」
「あんた誰ですか」
「ありがとうございます。それでは二杯ともいただきます。」
追記
私も小学生のときからたまにこういう状況になっていたので軽い気持ちで書いていたのですが、どうか真似しないでくださいね。
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/
↑厚生労働省公式の熱中症対策のサイトです。私と同じく喉が渇いた方はぜひお金を惜しまず水を飲み濡れタオルで汗を拭いて、熱中症対策してくださいね。