花のchillらむ

高校生、たまに文を書きに来ます

自分の垢が乗っ取られ謎のリンクをDMで送りまくってしまった時の気持ち

日記です。本当につまらないものを書いてしまいました。

中学校や高校での友達とつながっている、いわゆるリア垢が乗っ取り被害に遭った。

「インスタ乗っ取られてるよ!」とLINEがあったので気が付いた。

数日前に、普段DMのやり取りなんてしないしめったに喋らないクラスメイトが、「三時間かかった」という旨のメッセージとともにリンクを送ってきた。その人のストーリーを見ると、乗っ取られたので無視してくださいと書いてあった。狐につままれた感覚だった。乗っ取られたというその文章を信じるしかなかった。そういえばそのアイコンの奥に誰がいるかなんてわからない。クラスメイトのアカウントから発されたリンクを私は無視し、その一方でそれと同じアカウントからの無視してくださいとの指示を信じるのであった。

そんなことがあったから、私は表情を変えず、あれよあれよと増えていくメッセージの送信欄を見つめていた。いろいろな人のアイコンがポンポンポンと表示されていった。よく投稿をする中学の同級生、きっと私と同じでインスタのアカウントをとりあえず作っただけであろう、投稿はほぼゼロに近い同級生、だいぶ垢抜けた同級生、話しかけづらい同級生、数日後に遊ぶ約束を控えた同級生。遠い存在に感じたし、ああ今私が謎のリンク送りつけてるんだなって、近いようにも感じたのだった。

元彼にも謎のリンクを送りつけているのでさすがに苦笑いした。あんなに悩んで、メッセージをつくってはやめ、つくってはやめた私の純情などはいさ知らない乗っ取り犯。ヤツにとっては彼も百数人のカモのうちのただの一人(カモ単位なら一羽?)なのである。ヤツはなに食わぬ字面で「三時間かかりました」という旨のメッセージと謎のリンクを送信している。私はかつてそのメッセージひとつに何時間かけたっていうんだろう。お前なんかに負けてたまるか。乗っ取り野郎。シチューになってしまえ。三時間かけてじっくりコトコトしてやりたい。

とりあえずストーリーと投稿によって「乗っ取られたので無視してください」と喚起をした。私もだれかに私が以前感じたような奇妙さを与えただろうか。メッセージを見てみると何人かから「どうした?」と返事が来ていた。ひとりひとりに、乗っ取りなのでリンクは触らないでおいてね、という感じで返信をした。家に帰ったらドーナツ置いてあったくらいの充足感があった。しかし、人によってドーナツにどれくらいの価値を置くかは異なるので、この例えはあまりよい例えだとはいえない。

多くの人は私の喚起をみて謎のリンクを無視してくれている。私は次から、あえてこんなDMが来たら「どうした?」って返事してみようと思うのだ。先にストーリー見とけよとか、乗っ取り遭ったんだから知ってるだろって感じだけど。あ、じゃあ「どうした?」じゃなくて「大丈夫?」くらいがいいか(うーん)。先方のお手を煩わせるかもしれない。しかし、たしかに謎のリンクへの返信から生まれたやりとりに私の頬はほころんだのだった。